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この記事は、ひとりでつくるSaaS - 裏note Advent Calendar 2025 の21日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/12464
個人開発で「Memoreru」というプロダクトを作っています。知識を整理し、思考を育てるためのツールです。
この記事では、開発スタイルの変化について書いてみます。
技術的な話はQiitaのアドベントカレンダーで書いています。ご興味のある方は、そちらもご覧ください。
https://qiita.com/advent-calendar/2025/solo-dev-memoreru
以前は、開発を始める前に設計を固めていました。
仕様書を書く。画面設計を作る。データ構造を決める。すべてが決まってから、やっとコードを書き始める。
「ちゃんと考えてから作る」のが正しいと思っていました。手戻りを減らすために、最初に全部決めておくべきだと。
でも、実際に作り始めると、設計通りにはいきません。
画面を作ってみたら、使いにくかった。データ構造を変えないと実現できない機能が出てきた。そもそも、作ってみないと分からないことが多すぎました。
設計に時間をかけるほど、変更が億劫になります。「設計を変えなきゃいけない」という心理的なハードルが上がる。
結果として、使いにくいと分かっていても、設計を守ることを優先してしまう。本末転倒でした。
ある時から、先に動くものを作るようになりました。
完璧じゃなくていい。仮のデータで動けばいい。見た目が雑でもいい。とにかく、実際に触れる状態にする。
触ってみると、すぐに気づくことがあります。「ここはクリックしにくい」「この情報は要らない」「この順番は逆のほうがいい」。
設計書を眺めているだけでは、絶対に気づきません。
動くものがあると、人に見せられます。
「こういうイメージなんだけど、どう思う?」と聞ける。相手も、動くものを見ながらだと具体的な意見が言いやすい。
「もっと大きいボタンがいい」「この文言は分かりにくい」「ここに戻るリンクがほしい」。
仕様書を見せても、こういうフィードバックはもらえません。
最初から完璧を目指さない。捨てる前提で作る。
「この実装はあとで書き直す」と最初から決めておきます。だから、細部にこだわらない。動くことだけを確認する。
良ければ残す。悪ければ直す。その判断を早くするために、まず動くものを作ります。
個人開発では、自分ですべてを決められます。だから、このやり方ができる。承認を待つ必要も、仕様書を通す必要もありません。
開発スタイルが変わって、進み方が変わりました。
頭の中で考えている時間が減った。代わりに、実際に触っている時間が増えた。
考えても分からないことは、作ってみる。作っても分からないことは、使ってみる。使っても分からないことは、人に見せてみる。
この繰り返しで、少しずつ良くなっていきます。
「まず動くものを見せる」というスタイルにたどり着くまで、時間がかかりました。
設計をしっかりやることは大事です。でも、設計だけでは分からないこともあります。実際に触ってみないと見えないことがある。
完璧を目指すより、早く形にする。形にしてから、直していく。
このスタイルが合っているかどうかは、人それぞれだと思います。でも、個人開発には向いていると感じています。
開発の過程で考えたことを、引き続きこのnoteで書いていきます。
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