「根拠データはありますか?」が当たり前になる世界

5 か月前
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この記事は、ひとりでつくるSaaS - 裏note Advent Calendar 2025 の13日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/12464

個人開発で「Memoreru」というプロダクトを作っています。知識を整理し、思考を育てるためのツールです。

この記事では、「データに基づいた意思決定」について考えていることを書きます。

技術的な話はQiitaのアドベントカレンダーで書いています。ご興味のある方は、そちらもご覧ください。

https://qiita.com/advent-calendar/2025/solo-dev-memoreru


会議で「なんとなく」が通ってしまう

仕事で会議に参加すると、よくあるやり取りがあります。

「うちの顧客はこういう傾向があると思うんですよね」
「なるほど、じゃあそれで進めましょう」

悪気はない。経験に基づいた直感は、たしかに価値がある。でも、その直感を裏付けるデータがあれば、もっと良い判断ができるはずです。

「根拠データはありますか?」

この一言が自然に出てくる文化を作りたい。そう思うようになりました。


データはあるのに、使われていない

多くの組織では、データ自体は存在しています。売上データ、顧客データ、アクセスログ。どこかのシステムに蓄積されている。

問題は「使いにくい」こと。

データを見るために、専門のツールを開いて、クエリを書いて、グラフを作って、資料にまとめて…。これだけの手間がかかると、「まあいいか、経験で判断しよう」となってしまう。

データを活用するハードルが高すぎるのです。


誰でもデータにアクセスできる環境

Memoreruでは、データへのアクセスを簡単にすることを目指しています。

SQLを書かなくても、テーブルのデータを見られる。フィルタやソートで絞り込める。グラフやダッシュボードで可視化できる。

専門知識がなくても、自分でデータを探索できる環境。それが「データに基づいた意思決定」の第一歩だと考えています。


「見つける」から「見つかる」へ

データがあっても、必要なときに見つからなければ意味がありません。

「あのデータ、どこにあったっけ?」

この問いに時間を取られるのは、もったいない。Memoreruでは、セマンティック検索を使って、キーワードが完全に一致しなくても関連するデータを見つけられるようにしています。

「売上の推移」で検索すれば、「月次レポート」や「四半期サマリー」も候補に出てくる。探す負担を減らすことで、データを使う機会を増やしたい。


共有されたデータが文化を変える

個人でデータを見るだけでは、組織の文化は変わりません。大切なのは「共有」です。

会議で「ここにデータがあります」とURLを共有する。チャットで「この数字を見てください」とリンクを送る。そういう小さな積み重ねが、「根拠を示す」文化を育てていきます。

Memoreruでは、テーブルやグラフ、ダッシュボードを簡単に共有できるようにしています。作ったらすぐ共有。共有されたらすぐ確認。このサイクルが回ることで、データを見る習慣が組織に根付いていく。


直感を否定するのではなく、補強する

「データドリブン」という言葉が一人歩きすると、直感や経験を否定しているように聞こえることがあります。

でも、私が目指しているのは違います。

直感は大切です。長年の経験から生まれる直感は、データには表れない洞察を含んでいることがある。ただ、その直感を「確認」したり「補強」したりするのに、データは役立ちます。

「なんとなくこう思う」を「データを見てもそう言える」に変える。それだけで、意思決定の質は上がります。


おわりに

「根拠データはありますか?」

この問いが、詰問ではなく、建設的な確認として受け取られる世界。データを見ることが特別なスキルではなく、誰でもできる当たり前のことになる世界。

Memoreruは、そういう世界を目指して開発を続けています。

テーブル、グラフ、ダッシュボード、検索。これらの機能は、すべて「データへのアクセスを簡単にする」という目的のためにあります。

開発の過程で考えたことを、引き続きこのnoteで書いていきます。

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