フードバンクでボランティア!食品ロス削減活動の実態
フードバンク○○で1年間ボランティア活動を続けています。食品ロス削減と困窮者支援の最前線で見た実態、やりがい、課題をレポートします。
フードバンクとは
概要
企業や個人から寄贈された食品を、生活困窮者や福祉施設に無償で提供する活動。
主な寄贈元:
- 食品メーカー(賞味期限が近い商品)
- スーパー・小売店(パッケージ不良、季節外れ商品)
- 農家(規格外野菜・果物)
- 個人(家庭の余剰食品)
主な配布先:
- 生活困窮世帯(ひとり親家庭、失業者など)
- 福祉施設(児童養護施設、障害者施設など)
- 子ども食堂
- ホームレス支援団体
活動内容
1. 食品の受け入れ・仕分け(週1回、3時間)
手順:
- 企業・個人から食品を受け取る
- 賞味期限、品質をチェック
- カテゴリ別に仕分け(常温、冷蔵、冷凍)
- 在庫管理システムに登録
- 倉庫に保管
取り扱い食品(月間平均):
- 米・穀類: 約500kg
- 缶詰・レトルト: 約2,000個
- 調味料: 約300個
- 飲料: 約500本
- 菓子類: 約1,000個
- 野菜・果物: 約300kg
- 冷凍食品: 約200個
2. 食品の配布(月2回、4時間)
方法:
- 予約制の配布会(月2回)
- 福祉施設への配送(随時)
- 子ども食堂への提供(月4回)
配布の流れ:
- 利用者が予約・来場
- 世帯人数に応じた食品セットを用意
- 必要に応じて追加の食品を選んでもらう
- 配布記録の記入
1世帯あたりの配布量(目安):
- 米: 5kg
- 缶詰・レトルト: 10個
- 調味料: 3〜5個
- 飲料: 5本
- 菓子類: 5〜10個
- 野菜・果物: 3〜5種類
- その他(パスタ、乾物など)
推定金額: 1世帯あたり約5,000〜7,000円相当
3. その他の活動
- 食品ドライブ: スーパーでの食品回収イベント(月1回)
- 企業訪問: 新規寄贈先の開拓
- 広報活動: SNS発信、チラシ配布
- 勉強会: 食品ロス、貧困問題の学習
1年間の成果
定量的成果(2024年1月〜12月)
- 食品受け入れ量: 約45トン
- 食品配布量: 約40トン(利用率89%)
- 食品ロス削減効果: CO2換算で約45トン削減
- 支援世帯数: 延べ2,400世帯(実世帯数約200)
- 福祉施設支援: 15施設
- 子ども食堂支援: 8団体
経済的効果
- 食品提供による経済支援: 約1,200万円相当
- 1世帯あたり年間: 約6万円相当の食品を提供
活動を通じて見えた実態
1. 食品ロスの多さ
驚いたこと:
- 賞味期限1ヶ月前で廃棄される商品が多い
- パッケージの印字ミスだけで廃棄される食品
- 規格外野菜(形が悪いだけ)の大量廃棄
年間受け入れ量45トンは、氷山の一角。全国ではまだ大量の食品が廃棄されています。
2. 見えにくい貧困
利用者の実態:
- ひとり親家庭: 40%
- 高齢者世帯: 25%
- 失業・休職中: 20%
- 病気・障害: 10%
- その他: 5%
利用者の声:
- 「子どもに十分な食事を食べさせられなかった」
- 「病気で働けず、食費を削るしかなかった」
- 「年金だけでは生活できない」
気づき:
外見では分からない困窮世帯が多く、「見えない貧困」の存在を実感しました。
3. 尊厳を守る支援の重要性
心がけていること:
- 「支援を受ける」ではなく、「一緒に食品ロス削減に取り組む」というスタンス
- 選択の自由(好きな食品を選んでもらう)
- プライバシーの保護
- 温かい声かけ、笑顔での対応
利用者の声:
「恥ずかしいと思っていたけど、スタッフの優しい対応で救われた」
やりがいと感動のエピソード
エピソード1: 親子の笑顔
ひとり親家庭のお母さんが「子どもが好きなお菓子を配布でもらえて、久しぶりに笑顔を見られた」と涙ぐんでいました。食品が家族の笑顔につながる瞬間を目の当たりにし、活動の意義を強く感じました。
エピソード2: 就職が決まった報告
数ヶ月利用していた方が、「就職が決まったので、今日で最後です。本当にありがとうございました」と報告に来てくれました。一時的な困窮から立ち直る手助けができたことに、大きなやりがいを感じました。
エピソード3: 寄贈者からの感謝
食品を寄贈した企業の方が「廃棄せずに誰かの役に立てて良かった」と言ってくれました。食品ロス削減と困窮者支援の両方を実現できる活動だと再認識しました。
課題と改善策
1. 食品の偏り
課題:
- 菓子類・飲料は豊富だが、米・野菜・肉が不足
- 賞味期限が短い食品が多く、配布が間に合わない
改善策:
- 農家、精米店との連携強化
- 賞味期限が長い食品の寄贈依頼
- 冷凍設備の拡充
2. ボランティアの高齢化
課題:
- ボランティアの平均年齢60代
- 若い世代の参加が少ない
改善策:
- SNSでの情報発信強化
- 短時間・単発ボランティアの受け入れ
- 企業ボランティアの誘致
3. 認知度の低さ
課題:
- 困窮していても、フードバンクを知らない人が多い
- 「恥ずかしい」という心理的ハードル
改善策:
- 行政との連携(福祉窓口でのチラシ配布)
- 地域イベントでのPR活動
- 「食品ロス削減」という前向きなメッセージ
4. 運営資金の不足
課題:
改善策:
- クラウドファンディング
- 企業協賛の拡大
- 会員制度の導入
これからボランティアを始める方へ
おすすめポイント
- 誰でもできる: 特別なスキル不要(仕分け、配布のサポート)
- 短時間OK: 月1回、2〜3時間から参加可能
- 社会貢献の実感: 目の前で人の役に立てる
- 食品ロス削減にも貢献: ダブルで社会に貢献
初めての方へのアドバイス
- まずは見学・説明会に参加
- できる範囲で、無理なく継続
- 困っている人に寄り添う気持ち
- 食品ロスの知識を学ぶ
今後の目標
個人目標
- 月2回のボランティアを継続
- 食品ドライブイベントの企画・運営
- SNSで活動を発信し、若い世代の参加を促進
フードバンク全体の目標
- 年間食品受け入れ量: 50トン
- 支援世帯数: 300世帯
- 子ども食堂支援: 15団体
- 新規ボランティア: 20名
まとめ
フードバンクの活動を通じて、食品ロスと貧困という2つの社会問題に同時にアプローチできることに大きな意義を感じています。
一人ひとりができることは小さくても、多くの人が関わることで大きな力になります。食品の寄贈、ボランティア参加、寄付など、様々な形で関わることができます。
まずは近くのフードバンクに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
フードバンク: フードバンク○○
活動頻度: 月4回(週1回程度)
ボランティア人数: 約40名
年間食品取扱量: 約45トン
タグ: @フードバンク @ボランティア @食品ロス @貧困支援 @社会貢献
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