学校給食の食品ロス削減プロジェクト参加記録
子どもの小学校で食品ロス削減プロジェクトが立ち上がり、保護者として1年間参加しました。子どもたちの意識変化と成果をまとめます。
プロジェクトの概要
- 学校: 市立○○小学校(児童数500名)
- 期間: 2024年4月〜2025年3月
- 目的: 給食の食べ残しを減らし、食品ロス削減・食育推進
- 参加者: 児童、教員、栄養士、保護者、給食調理員
食品ロスの現状
プロジェクト開始前(2023年度)
- 年間食品ロス量: 約5トン
- 1日あたり: 約25kg(児童1人あたり50g)
- 主な残食: 野菜料理、和食、魚料理
食べ残しの理由(アンケート結果)
- 「嫌いな食べ物」: 45%
- 「量が多い」: 30%
- 「時間が足りない」: 15%
- 「見た目が嫌」: 10%
プロジェクトの取り組み
Phase 1: 現状把握(4〜5月)
残食量の測定
毎日、クラスごとに残食量を計量・記録。
結果:
- 最も残食が多いクラス: 3年2組(1日3.5kg)
- 最も少ないクラス: 6年1組(1日0.5kg)
アンケート調査
児童500名、保護者300名にアンケート。
児童の声:
- 「ピーマンが嫌い」
- 「魚の骨が怖い」
- 「野菜が多すぎる」
保護者の声:
- 「家でも好き嫌いが多い」
- 「給食は栄養バランスが良いので全部食べてほしい」
Phase 2: 意識啓発(6〜8月)
食育授業
栄養士による特別授業(全学年)。
内容:
- 食品ロスの現状(世界の飢餓問題)
- 栄養の大切さ
- 作ってくれる人への感謝
映像教材:
給食ができるまでのドキュメンタリーを上映。調理員さんの苦労を知る。
ポスターコンテスト
「食品ロスをなくそう」をテーマに全児童がポスター作成。
優秀作品:
- 「残さず食べよう!地球のために」
- 「給食は愛情たっぷり。感謝して完食!」
→ 校内に掲示
給食調理室見学
各クラス代表が調理室を見学。
児童の感想:
「こんなに大きな鍋で作っているなんて知らなかった」
「調理員さんが朝早くから準備してくれていると知って、残しちゃいけないと思った」
Phase 3: 実践(9〜12月)
完食チャレンジ
クラス対抗で残食ゼロを目指す。
ルール:
- 週ごとに残食量を計測
- 残食が少ないクラスに「完食賞」
工夫:
- 苦手な子は少なめに盛る
- 完食できたら「完食シール」をもらえる
- クラスで励まし合う
苦手克服週間
月1回、苦手な食べ物に挑戦。
例:
- ピーマン週間: ピーマン料理を美味しく調理
- 魚週間: 骨なし魚、魚フライなど食べやすく
保護者への協力依頼
月1回、給食だよりで食育情報を発信。
内容:
- 家庭でも食品ロスを減らそう
- 好き嫌いをなくす調理法
- 食べる時間を確保しよう
Phase 4: 振り返り(1〜3月)
成果発表会
児童が保護者・地域住民に成果を発表。
発表内容:
- 残食量の推移グラフ
- インタビュー動画(調理員さん、農家さん)
- 今後の目標
成果
定量的成果
- 年間食品ロス量: 5トン → 2トン(60%削減)
- 1日あたり: 25kg → 10kg
- 1人あたり: 50g → 20g
定性的成果
児童の変化
完食率の向上:
意識の変化:
- 「食べ物を大切にするようになった」: 90%
- 「作ってくれる人に感謝するようになった」: 95%
- 「好き嫌いが減った」: 70%
家庭での変化
保護者アンケート:
- 「子どもが家でも食品ロスを気にするようになった」: 75%
- 「家庭の食品ロスも減った」: 60%
- 「食べ物への感謝の気持ちが育った」: 85%
意外な効果
- 給食が美味しくなった: 残食を減らすため、栄養士が味付けを工夫
- 食べる時間の確保: 休み時間を調整し、給食時間を延長
- コミュニケーション活性化: 「完食しよう!」と声を掛け合う
印象的なエピソード
エピソード1: ピーマン嫌いの克服
「ピーマンは絶対食べない」と言っていた1年生の男の子が、「完食賞」のためにチャレンジ。友達の応援で初めて食べられた瞬間、クラス全員が拍手。本人も嬉しそうでした。
エピソード2: 調理員さんへの感謝
児童が調理員さんに感謝の手紙を書いたところ、調理員さんが涙を流して喜んでくれました。「こんなに喜んでもらえると思わなかった。これからも頑張ります」と。
エピソード3: 家庭への波及効果
ある保護者から「子どもが家で『食品ロスはダメだよ』と言うようになり、親も反省しました。家族で食べきれる量を買うようになりました」と報告がありました。
課題と改善点
課題1: 一部の児童は変わらず
アレルギー以外で、どうしても食べられない子もいる。
対応:
- 無理強いしない
- 少しでも食べられたら褒める
- 家庭と連携して少しずつ慣れる
課題2: 持続性
プロジェクトが終わったら元に戻るのでは?
対応:
- 毎年継続
- 新入生に食育授業を実施
- 完食チャレンジを年間行事に
課題3: 栄養バランスとの両立
食べやすい料理ばかりにすると、栄養が偏る。
対応:
- 栄養士が工夫して美味しく調理
- 苦手な食材も少しずつ慣れさせる
他の学校へのアドバイス
成功のポイント
- 児童主体: 大人が押しつけるのではなく、児童が自主的に取り組む
- 見える化: 残食量をグラフで表示し、成果を実感
- 楽しく: ゲーム感覚、競争で楽しく
- 感謝の心: 作る人、育てる人への感謝を育てる
- 家庭との連携: 学校だけでなく、家庭でも意識づけ
最初の一歩
- 現状把握(残食量の測定)
- 児童アンケート
- 食育授業
- 完食チャレンジ
まとめ
学校給食の食品ロス削減は、単なるゴミ削減ではなく、子どもたちの食への感謝、環境意識を育てる食育そのものです。
1年間のプロジェクトで、子どもたちが大きく成長しました。この経験が、将来の食品ロス削減、持続可能な社会につながることを願っています。
学校: 市立○○小学校
児童数: 500名
食品ロス削減率: 60%(5トン→2トン)
タグ: @食品ロス @学校給食 @食育 @SDGs @環境教育
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