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この記事は、ひとりでつくるSaaS - 裏note Advent Calendar 2025 の24日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/12464
個人開発で「Memoreru」というプロダクトを作っています。知識を整理し、思考を育てるためのツールです。
この記事では、AIを使った開発で自分の役割が変わってきたことについて書いてみます。
技術的な話はQiitaのアドベントカレンダーで書いています。ご興味のある方は、そちらもご覧ください。
https://qiita.com/advent-calendar/2025/solo-dev-memoreru
以前、チームで開発していた頃は、役割が分かれていました。仕様を決める人、設計する人、フロントエンドを書く人、バックエンドを書く人、テストを書く人、レビューする人。
ひとりで開発するとなると、これらすべてを自分でやるのは難しい。個人開発でチーム開発と同じ品質を実現するのは無理だと考えていました。
ただ、いまはAIエージェントがチームメンバーのように働いてくれます。仕様を伝えると実装してくれる。設計を共有すると、それに沿ったコードが出てくる。
フロントエンドもバックエンドも、テストコードも書いてくれる。
もちろん、すべてをAIに丸投げできるわけではありません。ただ、チームで分担していたような作業を、AIと協力しながら進められるようになりました。ひとりでも、チーム開発のように進められる環境が整ってきています。
AIと協働するようになって、自分の役割は「作る」から「決める」に変わったと感じています。
何を作るか、どう設計するか、どの実装を採用するか、品質をどう保証するか。これらの判断は、依然として人間の仕事です。
AIが提案する実装を見て、「これでいい」「ここは直してほしい」「この方針は違う」と判断する。その判断が、人間の役割になりました。
コードを書く時間は減りましたが、考える時間は増えました。何を作るべきか、どう作るべきか。その判断に、より多くの時間を使えるようになりました。
「決める」ことに集中できるようになって、開発の質が上がったと感じています。
以前は、実装の細部に時間を取られて、全体像を見失うことがありました。ボタンの配置を調整しているうちに、そもそもの機能設計の問題に気づかない、ということもありました。
今は、実装の細部はAIに任せて、自分は「これで本当にいいのか」を考えることに時間を使えます。
ユーザーにとって使いやすいか。この機能は本当に必要か。もっとシンプルな方法はないか。そういったことを考える余裕が生まれました。
判断に集中できる環境が、より良いプロダクトにつながると考えています。
AIに実装を任せるほど、レビューの重要性が増しました。
AIは「動く」コードを書いてくれます。ただ、「正しい」コードかどうかは別の問題です。セキュリティ上の問題はないか、エッジケースは考慮されているか。これらを確認するのは人間の仕事です。
AIが書いたコードを読み、理解し、問題がないか確認する。「作る」時間が減った分、「確認する」時間が増えました。
レビューを通じて、AIが書いたコードの意図を理解する。その過程で、自分自身の学びにもなっています。
新しい書き方や、知らなかったライブラリの使い方を知ることもあります。教えてもらいながら、一緒に作っている感覚です。
コードを書く時間が減ることで、技術力が落ちるのではないかという懸念はあります。AIに依存しすぎて、自分では何も作れなくなるのではないか、と。
ただ、これは新しい技術が登場するたびに繰り返されてきた議論でもあります。IDEの補完機能を使うようになった時も、フレームワークを使うようになった時も、同じような議論がありました。
道具が変わっても、作りたいものを形にしたいという気持ちは変わりません。むしろ、道具が進化することで、より多くのことができるようになりました。
AIが実装を担うようになっても、人間の役割は残ると考えています。何を作るべきか決める。ユーザーにとって何が大切か考える。品質を保証する。責任を持つ。これらは、AIには任せられない部分です。
「作る人」から「決める人」へ。役割は変わっても、プロダクトへの責任は変わりません。
AIを使った開発を続ける中で、自分の役割について考えることが増えました。
「作る」ことから「決める」ことへ。手を動かすことから、頭を使うことへ。
この変化は、個人開発の可能性を広げてくれています。ひとりでも、チームのように開発できる。ひとりでも、品質の高いプロダクトを作れる。
以前は諦めていたことが、今は実現できるかもしれない。そう思えることが、開発を続けるモチベーションになっています。
開発の過程で考えたことを、引き続きこのnoteで書いていきます。
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